協会を作るという選択肢もある
世間的には
起業 ⇒ 会社を作る
と考えるのが一般的ですね。
しかし、それは思い込み。
実際は株式会社以外に、「協会」を作るという方法もあります。
つまり、
起業 ⇒ 協会を作る
という選択肢もあります。
どちらも、立派な「起業」です。
会社に向く事業、協会に向く事業
どんな場合に株式会社を作り、どんな場合に協会を作るのでしょうか。
大雑把にいうと
モノやサービスを販売する→株式会社が向いている
人を集める→協会が向いている
ということになります。
たとえば、
健康食品の販売をしたいなら、株式会社を作るほうがよいです。
物販と株式会社は相性が良いからです。
反対に、物販と協会は相性が良くありません。
たとえば
「人間とネコがともに幸せに暮らせる社会を実現するために、ネコ好きが集まるコミュニティを運営する」
というケースであれば、協会を作るのがよいです。
コミュニティ運営は協会に向いています。
会社と協会、共通点と相違点
会社を作った場合、トップは「社長」です。
協会を作った場合、トップは「理事長」です。
細かくはところどころ異なりますが、立場や権威という意味では、両者は大まかには同じです。
その証拠に「社長」も「理事長」も、英語にするとどちらも
PRESIDENT
です。
両者には違いもあります。
最大の違いは、
- 社長は、競争社会のリーダーです。
- 理事長は、共存社会のリーダーです。
会社は利益を追求するためライバルと競争します。
ほとんどの会社にはライバルがいます。
ANAとJAL、トヨタとホンダ、森永乳業と明治乳業、のように…。
協会は「理念」の支持者・賛同者を集めようとします。
ライバルを作るのではなく味方(仲間)を増やそうとします。
協会にはふつうライバルはいません。
味方(仲間)みんなで豊かに栄えよう、というスタンスを取るからです。