協会を作るとき、多くの協会は養成講座を一緒に作る。
むろん養成講座のない協会もあるが、可能であれば、養成講座はあるほうがよい。
なぜなら、1つには養成講座は協会の主な収益源になるからだし、また1つには、養成講座が
「協会に入るための儀式」
「会員どうしの共通体験」
という位置づけにもなるからだ。
養成講座の「ない」協会の事業モデルは
「会費さえ払えば会員になれる」
というものになる。
養成講座という「儀式」が介在しないため、雰囲気がどうしても表面的というかドライになりやすい。
会員どうしの間で「養成講座」という共通の体験がないため、盛り上がらない。
会員どうしのつながりが生まれにくいし、育つこともない。
コミュニティという感じが出ない。
養成講座が「ある」協会の場合は、養成講座を受講し試験に合格することで会員になる。
養成講座という体験を共有する。
同じ校舎で学んだ生徒が同級生になったり先輩後輩になったりするのと同様に、同じ養成講座を受講した会員が養成講座という共通項でくくられる。
会員と会員の関係が、
「同じ講座を受け、同じ試験を受けた仲間」
「共通言語のある仲間」
ということになるので、つながりが生まれやすくなる。
コミュニティという感じが出る。
そもそも「協会」と「養成講座」は相性がよい。
もちろん、個人でも養成講座はできるし、会社でも養成講座はできる。
だが、養成講座をするなら、協会という器を使ってするのがもっとも効果的だ。
また、協会をするなら、養成講座という事業モデルを組みこむのがもっとも良い。