はじめに
協会や団体を設立する際に、1人でスタートこともあります。
しかし、「1人」の力だけでは限界がありますし、外から見ても「協会」としての信頼性や説得力に欠ける場面が生じる可能性があります。
そこで、この記事では協会や団体の設立や運営において、「1人」の弱点と「複数人」とすることのメリットについて考察し、どのようにして「1人」から「複数人」へと移行することができるのかを具体的に解説します。
どのような組織を目指しているのか、その理念や目的に合わせて、適切な人数や構成を考える手助けとなれば幸いです。
「1」より「3」
協会を作るつもりがあっても、相談する相手がおらず、今はまだ1人であれこれ考えをめぐらせている状態の人がいます。
1年後には何百人もの会員ができるかもしれませんが、いまははまだ1人。
いや、けなしているわけではありません。
いまはそれでOKです。
でもいつまでも「1人」で何もかも頑張るのはあまりおすすめできません。
最初のうちは「1人」でもやむなしですが、あまり遅くならないうちに、「1人」から「複数」へ脱出する動きを始めましょう。
協会の理事は、3人いるとよいですね。
三国志の蜀(しょく)だって、最初は3人でした。
「1」だとどうなる
ご存じのとおり、協会はたとえ1人でも作ることはできます。
何かの違反になることはありません。
そのせいか、1人でさっさと協会を作った人の中には、そのままの状態でいつまでも1人でやっていることが多いようです。
「複数になる」ことのイメージが湧かないのかもしれません。
「1人」が居心地がよいのかもしれません。
でもその居心地のよさが、協会をダメにします。
「1人」でやってる協会は、当人は協会のつもりでいても、外側から客観的に見たら協会に見えません。
個人が生計をたてるために行うビジネスのように見えることが多いのです。
なのに当人は外からそう見えることに気がつかないので、イタい感じになりやすい。
なので、今は1人でもよいですが、将来のことを思うなら
「いまは1人だけど、きっと3人になる!」
という意志を持ってほしいです。

「3」にするには
3人になることをまずは目指す、ということは、あなたのほかにあと2名を集めるということになります。
この2名に働きかけてあなたの協会プランを説明し、その気になってもらうことが必要です。
なので、まずは
「その気にさせるプラン」
「その気にさせる説明方法」
を考えておきましょう。
この際だから、「設立趣意書」を作ってしまうのも一案です。
https://note.com/kyokai_soken/n/n1544bf3d522f
説明が悪ければ「ふーん。考えとく」で終わりになりますが、説明が優れていれば
「何それ。面白そう」
という反応になります。
「何それ。面白そう」
この言葉が出れば、説明成功です。
「何それ。面白そう」
という反応になる説明方法ができあがったら、3人体制ができるだけではなく、協会じたい、うまくいく可能性が高いです。
なぜなら、その人が「何それ。面白そう」と言ったのなら、他の人も同じように「何それ。面白そう」と思うからです。
まとめ
分かりやすさ重視で、あえてここでは「3人」を推奨しましたが、実際には「3」でなくてもよいです。
2人でもいいし、4人でも構いません。
かといって多すぎると、たとえば理事が10にもいたら、逆にやりにくくなります。
船頭多くして船山に上る、というやつです。
3~5人というのが理想的です。
ですが、たとえ2人でも1人よりはよほどマシです。
なにより、「1」という単数形の呪縛から解放されることが、まずは重要。