協会を立ち上げて会員を集める時に必ず考えなければならないのが、
「協会の会員になりたいと思う人はどんな人か?」
ということ。
会社でもなく、サークルでもなく、協会だからこそ入りたいと思う層がいるので、そこが理解できていないと人数を増やすことができません。
今回は、協会の会員として狙うべきターゲットを理解するために、協会の会員分類とそれぞれの特徴について解説します。
協会の会員属性
協会の会員を分類すると、
- オオカミ属性:「講師になりたい」「仕事にしたい」という目的を持った人
- ヒツジ属性:「学びたい」「仲間になりたい」という目的を持った人
の2つに大きく分かれます。
オオカミ属性はアクティブで目立ちたがり屋であり、リーダー的ポジションを担うことも少なくない、いわゆる肉食系の方々です。
一方でヒツジ属性は、前には出たがらないけど学びには意欲的な、草食系のタイプ。
割合としては、オオカミ属性が5%、ヒツジ属性が95%で、ヒツジ属性の方が圧倒的に多いのですが、オオカミは
「自分と同じようなタイプの人がスタンダードだ」
と考えています。
ここに集客する上での落とし穴があります。
すなわち、オオカミが協会を立ち上げる際に、自分と同じようなオオカミをターゲットにした協会を作ってしまい、集客が頭打ちになってしまうことです。
また、オオカミ会員は自分の利益につなげるために協会を利用しているだけで、協会自体に愛着をあまり持っていない場合もあります。
そのため、自分のビジネスがうまくいかなくなった時に、それを協会のせいにしたり、協会の教材を勝手に使い自分で講座を開いてしまったり、そもそも協会を去ったりします。
協会を支えるのはヒツジ属性の人々
ここまでで、
「オオカミがメインでは協会は成り立たない」
ということは理解できたと思います。
では、どんな層をターゲットにしたら良いのでしょうか?
もうお分かりかと思いますが、草食系の性質を持つヒツジ属性の人々です。
前述したように、ヒツジは前に出る行動をしないので目立ちませんが、日本という国全体で見ても大多数がヒツジです。
目立たないからと言ってその存在を無視してしまうと、協会において最も重要な会員候補を逃してしまうことになります。
なぜなら、ヒツジは仲間を作り群れる傾向があるので、気に入った協会であれば仲間を増やすために口コミをするからです。
逆にオオカミは単独での行動を好み、自分のビジネスは自分だけのものにしておきたいので口コミもほとんどしません。
そのため、ヒツジにとっていかに居心地の良い場所を作るかが、協会作りにおいて重要なのです。
ヒツジの気持ちを理解し、“指数関数に乗る”協会を目指す
オオカミをターゲットにした協会は、しばらくすると成長が止まってしまいますが、ヒツジをターゲットにした協会は、最初は成長スピードが緩やかでも一定の時期を過ぎると急激に伸びることになります。
この状態のことを「指数関数に乗った状態」と言います。
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協会を「乗せる」
指数関数に乗らない協会は、オオカミが好む「仕事になる」「講師になれる」といった金銭的・経済的メリットをアピールしがちです。
一方で、指数関数に乗る協会は、金銭的・経済的メリットではなく、ヒツジにとって魅力的な精神的メリット(例えば安定や共感、共創や仲間意識)をアピールできている傾向があります。
なので、自分自身がオオカミ属性でこれから協会を立ち上げようと考えている方は、まずは世の中の大半がヒツジ属性であるという事実を認識したうえで、彼らが求めている協会の雰囲気や仕組みを作ることを心がけてください。
まとめ
以上、協会の会員の特徴と狙うべきターゲットについて説明しました。
まとめると以下のようになります。
- 肉食系のオオカミ属性よりも草食系のヒツジ属性の方が圧倒的に多い
- ヒツジ属性をターゲットにした協会でなければ軌道に乗らない
- ヒツジ属性の心理状況とメリットを考えた協会作りを心掛ける必要がある
ビジネスにおいてターゲットの理解は重要ですが、それは協会においても変わりません。
もしあなた自身はオオカミ属性の人であっても、協会を作る際はヒツジ属性に寄り添った設計をしましょう。
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協会のセオリー