法律上、協会が競争することは禁じられていません。
協会も自由に営業活動ができますので、類似の協会があれば、好む・好まないに関わらず、「会員獲得競争」が発生することになります。
ですが…
企業が競争する姿はアスリートが正々堂々と戦うような感じがあり、ある意味、美しいとすら言えます。
ですが、協会があくせく競争する姿、会員の取りあいをする姿は、あまり美しいとはいえません。
むしろ「みっともない」感があります。
複数の協会が存在し、似たような講座が開催され、さかんに競争している分野は実際に存在します。
そのようなケースでは、会員の奪いあい、集客合戦が行われています。
とはいえ、協会が企業のようにはげしく競争する、というのは、やはりできるだけ避けたいものです。
企業の場合、
「1つの分野に何社もあり、競争している」
のは、健全に感じられます。
反対に
「1つの分野に1社しかない」
という状況は、社会的にもあまり好ましく思われません。
独占している感じがするからです。
いっぽう、協会の場合は
「1つの分野に1つの協会」
は、わりと受け入れられやすい。
反対に
「1つの分野にいくつもの協会がある」
といった場合は、健全でないように見えます。
「どの協会を信頼したらいいの?」
ということになるからです。
1つの国に政府が2つある、という状態と少し似ています。