名無しの協会というものは考えにくいので、協会を作るなら名前がいりますね。
人々は会社に名前をつけるときは、わりと自由につけています。
「東洋産業株式会社」
「株式会社クラリス」
「海は広いな株式会社」
みたいに、名前を見ただけでは何の会社か分からないことがけっこうあります。
いっぽう、協会の場合は、あまりそういう抽象的な命名やキラキラネーム的な命名はなされていません。
むしろ、
「防災協会」
「フードロス協会」
みたいに、名前を見れば何をしているか、だいたい分かるのがほとんど。
「名は体を表す」的な命名ということです。
これにはメリットもあります。
「名は体を表す」的な名前は、メディアの取材を受けやすい。
防災についての取材であれば、まっさきに「防災協会」に声がかかるでしょうし、フードロスについての取材であれば、なにはさておき「フードロス協会」に連絡が来るでしょう。
そう考えれば、名前のつけかたは自由だとしても、協会の場合はあまりひねった名前にするより、素直に「名は体を表す」的な命名のほうがよいと思われます。
協会の名前を考えるときに、非常にしばしば質問されるのが、 これです。
「〇〇協会」 がよいのか。
それとも、頭に「日本」をつけて
「日本〇〇協会」
にするほうがよいのか。
結論からいうと、どちらでもOKです。
「日本」をつけるにせよ、つけないにせよ、メリット・デメリットもとくにありません。
ただ、「日本」を頭につけるほうが言葉としてフィットする、と感じる人が多いようです。
「国際○○協会」のように「国際」をつけるのもそれなりにフィット感があるようです。
ま、とにかく、どっちを選ぶにしても自由です。
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面白いことに、アメリカ人にも似たような言語感覚があるらしく、
American _____ Association
_____ Association of America
というふうに、America をつけるケースをよく見かけます。
いずれにせよ、あくまで「語感」が しっくりくるかどうかだけのことですので、
「○○協会」
「日本○○協会」
「国際○○協会」
どれでも好きなのを選べばよいのでは。