ビジネスの世界では
「顧客ニーズをつかめ」
「顧客ニーズにこたえろ」
というセリフが飛び交っています。
「顧客ニーズが優先だ」
「作りたい商品を作るのではなく、買ってもらえる商品を作れ」
といった言葉が、金科玉条のようになっています。
しかし、こと協会に関していえば、これはあまり当てはまりません。
協会は、ニーズにこたえるために作られるものではなく、創始者の「思い」を実現するために作られるものだからです。
ここでいう「思い」とは、たとえば実例をあげると
- 日本の食文化を守りたい(食育日本食文化伝承協会)
- 「服育」を義務教育の一環にしたい(国際ファッションエデュケーション協会)
- 不動産の世界にもセカンドオピニオンを普及させたい(不動産セカンドオピニオン協会)
といったもの。
協会は、こうした「思い」を実現するための器です。
別の言い方をすれば、
- ニーズにこたえたいなら会社が向いている
- 「思い」を実現したいなら協会が向いている
ということになります。
もちろん、協会だって事業ですから、会社同様、収益をあげていかなければ持続できません。
会社は「ニーズにこたえる商品やサービス」を販売して収益を上げます。
協会は、「思い」を養成講座や会員制度の形で伝え、収益を上げます。