家電量販店にはない
家電量販店で買物をするとポイントがつきますね。
会員カードが存在し、そこにポイント情報が蓄積されます。
たまったポイントは、買い物に使えます。
さて、「会員カード」が存在するということは、それを持っている人は家電量販店からみると「会員」です。
ですけど、顧客側に
「自分は家電量販店の正規会員である」
といった強い自覚はあるでしょうか?
「自分は家電量販店のコミュニティに所属している」
といった明確な意識はあるでしょうか?
おそらく、そんな自覚も意識も持っていないはずです。
ただ単に「ポイントを貯めている」ということでしかない。
買物するときだけ、「あ、たしか財布の中にカードがあったな」と思いだすのみ。
協会にはある
家電量販店は、それでよいのです。
協会ではないから。
しかしながら「協会」がそんなだと、寂しいですね。
協会にとって「会員」は、文字どおり「会員らしい会員」であってもらいたい。
会員の方々には、
「自分は協会の正規の会員である」
「自分は協会に所属している」
という感覚でいてほしいですね。
自分が協会に所属していることが嬉しかったり、誇らしかったりする、そんなふうに感じてほしいものです。
(愛国心や愛校心と同じ部類の感情と言えるでしょう)
そういう意味では協会を正しく運営するということは
会員に「所属する集団」=居場所を提供する
ということでもあるのです。
協会の役割は尊い
昔と違い、現代人、とくに都市部で生活する人々の多くは地縁コミュニティに所属していません。
地縁コミュニティそのものが存在していないこともある。
近所づきあいがないということです。
同様に「家族」というコミュニティもかつては大家族だったのが徐々に核家族化し、さらに両親は地方に在住
子どもたちは都会に在住とただでさえ希薄になった家族関係がますます希薄になる。
つまり、現代人の多くは「地縁コミュニティ」「家族コミュニティ」という2つの伝統的な「所属先」を失っています。
現代の人々にとり、この「喪失感」はかなり大きいと言われています。
したがって「所属する場」を提供するという協会の役割は、つまり、協会を作りそれを運営するというあなたの役割は、その喪失感から人々を救うという意味でもたいへん尊く、社会を良くするという意義のあることなのです。
勇気と自信をもって進んでいきましょう。