はじめに
わたしたちの日常は、デジタルの波に静かに包まれている。
毎日、新しいオンラインツールやプラットフォームが登場し、私たちの生活や仕事に変化をもたらしている
しかし、この絶え間ない変化の中で、わたしたちはときに圧倒され、混乱を感じることもある
ここでは、オンライン化の世界での模索と、その中で見出した小さな悟りについて、思うことを語ってみたい。
世の中ではオンライン化がどんどん進んでいる。
その「反作用」とでもいうのだろうか、
「オンラインはしんどい」
というぼやきも聞く。
しんどい理由としては、
- 変化が激しくてしんどい…いろんなツールがあり常に最新の情報を追いかけるなんて無理だ
- 量が多くてしんどい…やることが地味な上に量が多い
といったものが挙げられる。
協会総研にも
「ITに詳しい人に助言をもらっているが、アドバイスが多すぎて 要するに何をどんな順番でするのかよく分からない」
という相談が来る。
ITコンサルタントの人は張り切って、
「ZOOM講座に切り替えよう」「PR動画をいくつも用意しよう」「オンラインサロンをしよう」「LINEを活用しよう」「FBグループを作ろう」「UDEMYを使おう」「noteがいいよ」「AIのトレンドに乗り遅れるな」
といった提案や助言をポンポンと出してくれるのだが、提案を受ける側は必ずしもオンラインでのあれこれが好きなわけではないので、
次々とアドバイスを受けたせいでかえって混乱する
という現象が起きているようだ。
使えるツールやプラットフォームが多岐に分かれているのも初心者にとっては混乱のもと。
全部使うには人手もパワーも資金も限られている。
できること、やりたいこと、あるいはすべきことから順番に手をつければよいのだろうが、どれがそうなのか分かりにくい。
さらに、専門家の意見も分かれている。
たとえば
「メルマガはもうビジネスに役に立たない」
というコンサルタントもいれば、
「今でもメルマガこそが最強のツールだ」
と主張するマーケターもいる。
結局どっちなのかも分かりにくい。
そういうカオスな状況を整理することから始めなければ、オンライン化はしんどい。
どこかのITベンチャーが新しい媒体や集客ツールをリリースするたびに、
「これもやらなくてはいけないのか」
「みんなはもうやっているのか」
という気持ちに駆られる人は多い。
「これまでの媒体にいた人々が新しい媒体に移ってしまうのでは」
(自宅の庭の池にいた魚がごっそりと遠くの新しい池に移ってしまう的な)
といった焦燥感も持ってしまうらしい。
そんな気持ちを知ってか知らずか、たいていのコンサルタントの人は
「動画作成もSNSもメルマガも、なんでも、やらないよりはやったほうが断然よい」
「新しいツールにキャッチアップしよう」
という回答をする。
確かにやらないよりはやったほうがよい。
その答は正しい。
それはそうなのだが、言われたほうは
「やはりそうですか…」
と少しがっかりする。
たぶん本当は
「〇〇と××はやらなくて大丈夫ですよ。その代わり、△△だけはやりましょう」
と、安心させてほしいのではないだろうか。
「やらないよりは、やったほうがよい」というだけの理由で手をつけるのはやめておいたほうが健康的かもしれない。
「みんながやっているから」という理由で手をつけるのも、心や体の健康を考えたら、やめておくのがよさそうだ。
健康のためにやることを絞ってそれをする。
なにをどう絞るかだが、コンサルタントが絞ってくれないなら自分で絞るしかない。
やっていて楽しい媒体はどれか。やっていて楽しいツールはどれか。
それを基準に選ぶのが、たぶん正解だ。
みんながやっていても、楽しいと思えないツールはやらない。
「これからは□□が有望だ」とコンサルタントから勧められようとも、楽しいと思えない媒体はやらない。
そのかわり、楽しいと思えるツールや媒体については本腰を入れて取り組む。
「いまさら◇◇は古い」とコンサルタントから一蹴されようとも、楽しいと思えるなら続ける。
どうせ結果が目に見えるまではそこそこ時間がかかるのだから、結果が出るまで頑張れるものを選ぶしかないのだ。
協会総研はどうしているかというと、メルマガと note とウェブサイトだけは真面目にやっている。
FBページはいちおう存在するが、あまり更新していない。
それ以外は、やっていない。
「やっていなくて、それでいいのか」と聞かれれば、「やらないよりはやったほうがよい」ということになるのだが、心身の健康のためにはこのくらいでいいのではないかと感じている。
まとめ
以上、オンラインの世界で直面する様々な感情や困難について考えてみた。
結局のところ、大切なのは、自分にとって何が本当に意味があるのかを見極め、自分自身のペースで進むことなのだろう。
新しいトレンドやツールに追われることなく、自分にとって「楽しい」と感じるものに時間を費やすこと。
それが、このデジタル時代を生き抜くための鍵なのかもしれない。