「心理的安全性」とは
最近「心理的安全性」という言葉をよく耳にするようになった。
心理的安全性とは、
- 喜怒哀楽を出しても非難されない
- 失敗を恐れなくていい
- 周囲の反応を気にせず行動できる
- 少々のことでは人間関係が悪化しない
といった状態や環境を指す。
協会は「人の集まり」。
協会が成功するためには、その会員が安心して自己開示ができ、活動に積極的に参加できることが不可欠だ。
それには
「自分は安全してここにいられる」
と感じる環境、つまり「心理的安全性」が求められる。
協会の「心理的安全性」とは
心理的安全性がない協会では、会員は意見を言いづらく、新しいアイデアを提案することをためらうようになる。
恥ずかしいことや失敗を公にすることを避け、他の会員や協会そのものと関係を築くことすら恐れるかもしれない。
その結果協会全体の活気や創造性が失われ、成長が停滞する。
一方、心理的安全性が確保された協会では、会員は互いに信頼し自由に意見交換をする。
失敗や誤解を恐れずにアイデアを提案し、共に学び、成長することが可能となる。
要するに協会としては会員が以下のように感じてくれる環境づくりをしてあげたい。
- ここには悪い人はいない
- ここには自分と共通点のある人が多い
- ここの人たちは自分を受け入れてくれる
- ここでは失敗してもバカにされない
- ここでは恥や罪悪感を覚える必要がない
ちなみに、もっとも避けるべき感情はおそらく以下の2つだ。
↓
「ここでは勝たなければならない」
「ここでは強い人・優れた人しかいない」
「心理的安全性」高めるには
心理的安全性を確保する方法はいろいろあるだろうし、各協会それぞれで創意工夫の余地は多いと思われる。
たとえばの話だが、有効な方法には以下のようなものがあるので、参考までに。
- 互いに何度も自己紹介をする
- 互いの失敗体験・劣等感を開示する
- ちょっと恥ずかしいことを全員でやる
互いに何度も自己紹介をする
そもそも自己紹介は、自分を他人に開放する一種の無防備な行為とも言え、これを繰り返すことで、信頼の雰囲気が増す。
互いの失敗体験・劣等感を開示する
先にあげた自己紹介と似ているが、失敗体験や劣等感を他人にさらすことで、「無防備が許される」場ができる。
ちょっと恥ずかしいことを全員でやる
これが心理的安全性の確保につながる理由は以下の通り。
- 恥ずかしいと感じる活動を全員で行うことにより、共有の経験が生まれる。
- 全員で恥ずかしい活動を行うことは、しばしば笑いを生み、リラックスした雰囲気を作る。