会社は、
「モノを売る」「サービスを売る」
という事業に向いています。
これに対し協会は、
「旗印を立て、共感した人々を集める」
といった事業に適しています。
「旗印」というのは、
- 地域を盛り上げよう
- 女性の活躍を応援しよう
- 健康のため、○○を食べよう
など、「世直し」「社会貢献」的な要素をもつスローガンのことです。
協会はスローガンを実現する手段として営利活動をします。
たとえば、
- 地域を盛り上げるために地域の企業から協賛金を集め、地域おこしのイベントを開く。
- 女性の活躍を応援するためにセミナーや講演会を開く。
- 人々が○○を食べて健康になるために、○○についての講座を開講する。
といった「営利活動」をします。
ここで気をつけることが1つあります。
たとえば、
「○○を食べて健康になるために、○○についての講座を開講する」
といっても、世間から
「しょせん、○○を売りたいんでしょ?」
「どうせ、○○の販売組織でしょ?」
と思われるようなやりかたは避けたほうがよいですね。
つまり、
「会社でやれば済むことなのに、わざわざ協会という仮面をかぶってやっている」
と誤解されては、協会にした意味がありません。
同じことをするにしても、やりかたによって人々の印象は変わります。
協会が〇〇を売るのはかまわないのですが、
- 「○○を売りたいから協会をやっている」という見え方
- 「〇〇を広める講座活動をがんばっている協会が、会員の要望に応じて〇〇の提供もしている」という見え方
この両者には、大きな違いがあります。
「しょせん、○○を売りたいんでしょ?」
「どうせ、○○の販売組織でしょ?」
と見られてしまっては、せっかく旗印が良くても人が集まらなくなります。
しかも、そうなってしまっては、後からいくら「誤解です!」と叫んだところで、苦しい言い訳にしか聞こえません。
あとで弁解するよりも、はじめからそんな印象にならないよう、気をつける必要があります。