ある意味、心理テストです
あなたの協会の会員が活動している姿をイメージしてみてください。
どんな姿でしょうか。
「先生として教室を開いている姿」でしょうか。
「専門家として講演をしている姿」でしょうか。
「独立して商売繁盛している姿」でしょうか。
また、あなたの協会の会員が
- 協会の会員になって良かった
- 協会の資格を取って良かった
と思う理由を想像してみてください。
どんな理由でしょうか。
「顧客が増えた」という理由でしょうか。
「客単価が上がった」でしょうか。
「収入が増えた」という理由でしょうか。
もしあなたが、
- ここに挙げたような姿
- ここに挙げたような理由
を挙げたとすれば(おそらくかなり多くの人が挙げていると思われます)、その協会運営は方針が間違っています。
診断結果
ここに挙げたようなことを思い浮かべたとすれば、あなたはおそらく
- 経済的に成功したい人=アグレッシブで行動的な人を集めようとしている
- アグレッシブな会員のために経済的な成功を提供しようと、懸命になっている
ことでしょう。
だから
「先生として教室を開いている」
「専門家として講演をしている」
「独立して商売繁盛している」
「顧客が増えた」
「客単価が上がった」
「収入が増えた」
などの「成功」を会員にもたらそうと追いかけてしまうのです。
しかし、この考え方ではなかなか協会は発展しません。
それに、やってて苦しくありませんか?
「なつかないペット」より「なつくペット」
なぜなら1つには、アグレッシブな人は協会に定着しないからです。
アグレッシブな人にとって協会の会員であることは手段にすぎません。
協会とつきあうとトクだと思うあいだは会員でいつづけます。
けれども
- 「この協会は使えないな」と思えば去っていきます。
- 「自分はもう協会がなくてもやっていけそうだ」と思えば卒業していきます。
要するにアグレッシブな人は協会には定着しません。
こっちが一生懸命可愛がっても食事をもらうとき以外は飼い主に近づいてこない、そんな「なつかないペット」に似ているかもしれません。
(筆者が以前同居していた黒猫がそうでした)
もう1つには、アグレッシブな人にスポットライトを当てれば当てるほど、さほどアグレッシブではないおとなしい人たちが去っていくからです。
しかも、世の中にはアグレッシブな人よりもそうでない人のほうが圧倒的に多い。
アグレッシブな人にスポットライトが当っているのを見て
「いいなあ。自分もああなりたいな」
と素直に受け止め目標にする人は実は少数派。
多くの人は、もっと平和で居心地のよい環境を望んでいます。
スポットライトがチカチカする環境に対しては、かえって「自分の居場所がない」「居心地が悪い」と感じます。
まとめ
アグレッシブな人たちを追いかけるのをやめてみましょう。
アグレッシブな人たちを追いかけるのは苦しいはずです。
発想を転換し、おとなしい人たちに注目し、そのような人たちが居心地よく感じるように協会運営を見直すことを考えてみましょう。
すると協会運営が楽に感じられます。
たとえ話をすると、昔々、お釈迦様は悟りをひらこうと苦行にあけくれましたが、辛いばかりでいっこうに悟りに至りませんでした。
そこで発想を転換し、苦行をやめて自然体で瞑想するようにしました。
すると、悟りを得ることができたそうです。