はじめに
会社に「社長」「役員」といったリーダーがいないと始まらないのと同様、協会にも「理事長」「理事」といったリーダーが必要です。
はじめから気の合う仲間数人で理事になり、ともに協会を運営していく、というのがもっともスムーズな姿ですが、そうもいかないケースはあります。
たとえば
「今のところ動ける人間が自分1人しかいない」
といった場合などです。
わかってはいるけれど…
理事1人だけでも協会は作れますので、まず1人からスタートするのはダメではありません。
つまり「理事が1人しかいない協会」となります。
しかし、ダメではないですが、「理事が1人しかいない協会」は、外から見ると協会らしく見えにくいのも確か。
- 協会の皮をかぶった個人商店
- 協会の顔をしたフリーランス
のようにも見えます。
それでは何のために協会を作ったのか、ということになります。
そもそも集団っぽさが魅力の「協会」なのに、孤独って何なんだよ?
とはいえ、動ける人間が自分1人しかいないという場合は、さしあたって自分だけで理事をするしかありません。
現実にはこの状態であることが多いのも確かです。
声がけ
「理事が自分1人しかいない」状態から早く脱却するに越したことはありません。
気の合う仲間はいないけれど、「あの人に理事になってほしい」と、こちらからお願いしたい人がいるケースもあります。
たとえば
- 業界で長く活動している先輩
- ときどきお世話になっている社長さん
- 以前世話になったコンサルタントの人
などです。
「業界で長く活動している先輩」「ときどきお世話になっている社長さん」
そのような人がいる場合は、
- 協会のパンフレット
- 設立趣意書
などを作り、それを持参して説明に行き、理事就任を検討してもらいましょう。
「以前世話になったコンサルタントの人」
つきあいのあるコンサルタントであれば、おそらくその人はあなたの協会のことを知っている可能性が高い。
手伝ってくれた人かもしれません。
そのような人に「本格的に理事が見つかるまでの間」理事でいてもらうという方法もあります。
(協会総研もよくこれをしています)
面接
長らく教室をしていた人が協会を作るような場合、これまでの生徒さんに呼びかけて理事を募集することも可能です。
応募者が多いときは、面接をすることになるでしょう。
面接をする場合は、ただ漠然と面接するのではなく
- 協会が好きか
- 協会に貢献したい意志があるか
- 協会の将来をどう思っているか
などを問いかけ、その答によって選考するように心がけます。
おわりに
協会の将来を見据えたリーダーシップの構築は、なかなかスムーズにはいかないもの。
理想的な状態からスタートできることはむしろ稀です。
多くの場合、1人で立ち上げ、徐々に理事を増やしていく必要があります。
しかし、理事が1人だけである状態は協会としての信頼性を損なう恐れもあるため、できるだけ早期に脱却することが望ましいでしょう。
理事を増やす際には、協会の理念に共感し、献身的に貢献してくれる仲間を選ぶことが肝心です。