クチコミ視点での会員のタイプ
質問です。
- あちこちで協会のことをほめる会員
- 協会のことをほとんど話さない会員
- あちこちで協会のことを悪く言う会員
どのタイプの会員がありがたいでしょうか。
もちろん最初の
「あちこちで協会のことをほめる会員」
が、ありがたいですね。
ほめてくれる会員が多ければ、協会の評判が良くなります。
ようするにクチコミ。
ではあなたの協会ではどのタイプの会員が多いでしょうか?
おそらく、2番目の
「協会のことをほとんど話さない会員」
が多いのではないかと思います。
最初の
「あちこちで協会のことをほめる会員」
は、きわめて少ないのが普通です。
なぜクチコミが少ないのか
では、会員たちはなぜ、協会のことをほめてくれないのでしょう?
ここで、目をつむって
「会員が協会のことをほめている場面」
を想像してみましょう。
それは、どんな場面ですか?
会員の方はどんな言葉を使って協会をほめていますか?
もしあなたがこれに答えられなかったとしたら、それは、あなた自身が
「自分の協会のほめ方がわからない」
となっているからかもしれません。
代表のあなたがその状態だとしたら、会員も同じく
「協会のほめ方がわからない」
という状態になっているはずです。
会員たちは決して協会のことをほめたくないのではなく、ほめ言葉を知らないから、ほめたくてもほめられないのです。
要するに、口下手。
また、これは会員に対してある意味失礼な言い方になるかもしれませんが、会員が、
「ほめ言葉を自分で考えだす」
ことはまずありません。
会員にそれを期待するのは難しいです。
自発的に仕事をしない、指示待ち会社員みたいなものと思えばよいかもしれません。
クチコミしやすい条件を作る
では、どうするのがよいでしょうか。
やはり最初にすることは「ほめ言葉」を用意することです。
協会をほめる言葉を作る。
ただし、
- 的外れなほめ言葉はNG
- お世辞のようなほめ言葉もNG
- CMのキャッチコピーのようなほめ言葉も逆効果
です。
そうではなく、冷静で客観的な言葉を用意します。
ほめ言葉には感情語を入れません。
ほめ言葉に感情がこもっていればいるほど、聞くほうは白けるからです。
他人ののろけ話が面白くないのと似ているかもしれません。
ほめ言葉を用意したら、次にすることは、その言葉を会員に浸透させること。
いわゆる「刷り込み」です。
通常、この「刷り込み」は、講座やイベントなどを通じて行います。
とくに講座は会員と協会とが一定の時間を共有しますので、刷り込みをしやすい環境になっています。
その言葉が自然と会員の口から出るように刷り込みを繰り返します。
さきほど
「会員が、ほめ言葉を自分で考えることは期待できない」
と書きましたが、ほめ言葉を誰かが与えてくれたなら、それを伝えることは喜んでしてくれます。
自発的に仕事をしない、指示待ち社員が、指示が与えられれば動くようなもの。
余談ですが
ちなみに、最初の「あちこちで協会のことをほめる会員」が、きわめて少ないのと同様、3番目の「あちこちで協会のことを悪く言う会員」も、じつは少ないのがふつうです。
けれども
- ほめ言葉より悪口のほうが速く伝わる
- 悪口を言う人は目立つ
ことを考えれば、「あちこちで協会のことを悪く言う会員」は、少人数とはいえ迷惑度は高いですね。
協会が嫌いなら退会すればいいのに、こういう会員は退会しません。
そうしたケースにどう対処するかは、別の機会に解説したいと思います。