今回は、
会員が協会に対して誇りを持っている状態
について考えてみたいと思います。
協会に対して誇りを持っている会員は、誰か第三者が協会のことを悪く言ったとき
「いい加減なことを言わないでほしい」
と、「怒る」という反応をします。
- 親友の悪口を言われたとき
- 家族の悪口を言われたとき
- 故郷の悪口を言われたとき
- 母校の悪口を言われたとき
などに
「よく知りもしないでいい加減なことを言わないでほしい」
と、「怒る」のと同じです。
協会に対して誇りを持っている会員は、協会の悪口を言われたら怒ってくれるのです。
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では質問です。
あなたの協会の会員は協会の会員であることに誇りを持っていますか?
あなたの協会の会員は協会の悪口を言われたら怒ってくれますか?
自信を持って「YES」と言える人は少ないかもしれません。
それどころか、この質問に触れるまで、
会員が協会に対して誇りを持っているかどうか
など、疑問に思ったことがないのではないかと思います。
「どうやって会員を増やそうか」
といったことは毎日考えているけれど、
「会員に誇りを持ってもらうにはどうしたらよいか」
を考えることはほとんどなかったのではないでしょうか。
そういう問題意識はなかっただろうから。
ときにはこうしたことを考えてみるのもよいかもしれませんね。
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実際には会員のほうも
「協会に誇りを持ちたい」
と無意識に思っています。
人間には
「自分のとった行動を正当化したい」
という気持ちがあるからです。
たとえば、高額商品を買った人で
「買ったことを後悔したい」
と思う人はいませんね。
「買ってよかった」
と思いたいはずです。
そのため、自分の行動を正当化する情報があれば、たいへん喜びます。
- その高額商品がいかに優れているか
- その高額商品を持つことがいかに良いことか
買ったあとに、そうした情報がほしい。
買う前より、買った後のほうがそうした情報がほしくなっています。
高額商品を販売する側も、このことをよく理解しているので、顧客が自分を正当化するのに役に立つ情報をどんどん提供しています。
顧客どうしが交流する場をわざと用意し、高額商品をを買ったことが正当であるとみんなで確認するような雰囲気作りもしています。
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人は、
- 自分のとった行動を正当化したい。
- 協会に入ったことを正当化したい。
- 協会の養成講座を受けたことを正しいと思いたい。
- 協会に誇りを持ちたい。
そういう心理が働くことは、知っておいて損はないと思います。