はじめに
協会を作るにせよ、作らないにせよ、
「思いを形にしたい」
つまり
「いまの活動をもっと多くの人に伝えたい。そういう事業にしたい」
と考えているのなら、まず真っ先にお勧めするのは
「事業の青写真を描く」
ということです。
次にすることは、
「青写真に描かれた状態になるための手順(ステップ)を考える」
ことです。
青写真とは
たとえて言うなら、組み立て家具を組み立てるようなものです。
組み立て家具のセットを買うと、
「組立て説明書」
がついていますね。
組立て説明書には、
- 完成図
- 組立てる順番
が載っています。
完成図とは、青写真のこと。
組立てる順番とは、手順(ステップ)のこと。
この、組立て説明書に該当するものをまずは作ってみるのです。
青写真の作り方
では、青写真を作ってみましょう。
事業の青写真を作るのに必要な項目は、
- 「思い」を文章にしたもの
- 事業の内容を説明したもの
- 仲間(協力者)のリスト
この3つです。
「思い」を文章にしたもの
堅苦しい言葉でいうと
「理念」
と呼ばれるものです。
「なぜ、このビジネスをしたいのか」
「誰のために、がんばりたいのか」
を明らかにします。
ここがしっかり書けると、仲間(協力者)も増えますし、集客にも良い効果が出ます。
事業を説明したもの
堅苦しい言葉でいうと
「事業モデル」
と呼ばれるものです。
「どんなやり方で事業をするのか」
を分かりやすく書きます。
協会を作る場合は
「講座というやり方で事業をする」
というケースが多いです。
講座の種類が2つあるとか、講座のほかに物販もあるなど、事業が複数ある場合は
「中心となる講座」
「中心となる事業」
を明らかにしておきましょう。
仲間(協力者)のリスト
「自分の事業にとって内輪になる人」
「自分の事業の内部関係者になる人」
をリストアップし、名前と期待する役割を書きます。
協会の場合、この、「内輪になる人」「内部関係者」の中から、将来の「理事」が生まれます。
協会を作らない場合、「内側」「外側」の線引きは曖昧になりますが、それでも心のなかで線引きをしてリストを作りましょう。
組み立て
青写真を作ったら、次はその青写真を実現するための手順(ステップ)を決めます。
「することがたくさんありすぎて、何から手をつけたらいいのか、整理ができない」
そういう相談をよく受けますが、じつは手順を考えるのはさほど難しくはありません。
会社の場合
事業を作るのに必要な要素は
- 商品を作る(または用意する)
- 売り方を決める
- 組織を作る
主にこの3つです。
この3つの要素それぞれにつき、詳細をリストにします。
ただし手をつける順番としては、
売り方を決める
↓
組織を作る
↓
商品を作る
という順番で行うのが、マーケティングとしてはもっとも合理的です。
協会の場合
さて、すでに協会を作って活動している人にとっても、
「なにか新しいことを協会活動に加えたい」
という気持ちがあるなら、この
「まず青写真を作ってから動く」
というやりかたを、習慣として身につけることをお勧めします。
青写真にもとづき動いてみた結果、進みたい方向が変わったりもっとよい事業モデルが見つかったりして、
「青写真を変更したくなる」
ということも実際にはよくあります。
そのときは、青写真を変えればよいです。
大事なのは、
「どの青写真を目指しているのか」
を、つねに明確にしておくことです。
そうすることで、
「いろんな考えが散乱して何から始めればよいか分からない」
といった状態にならずにすみます。
コンサルタントの方へ
コンサルタントの方は、クライアントが青写真を作るのをぜひ手伝ってあげてください。
具体的には、
- 「思い」を文章にするときに、どういう文章がよいのか、一緒に考える
- その「思い」にフィットするような事業モデルを、何パターンか例示する
- 仲間(協力者)づくりを手伝う
この3つになります。