適当に集めたコミュニティはもろい
コミュニティにはさまざまな人が入ります。
A お楽しみ会に入るような感覚で入る人
B 勉強会に入るような感覚で入る人
C 本気度の高い動機で入る人
いろいろいます。
協会としてはいろんな人に入ってきてほしいのかもしれませんが、ここはぐっと我慢。
ABC どれかにフォーカスした会員集めをしましょう。
動機が ABC バラバラの人たちが混在するコミュニティは、壊れやすいからです。
動機がバラバラだと
「自分の時間や生活をどの程度犠牲にして活動に身を投じるか」
の感覚がメンバーそれぞれ異なるので
- 団体としての責任
- 団体としての信用
が取り沙汰されるタイミングで個人差が表面化します。
その結果、一生懸命やる人とそうでない人とのあいだに確執が生まれ、グループ活動の空中分解が起きやすくなります。
もろさが露呈するケース
たとえば。
仲良しコミュニティで協会を名乗り、日々ほんわかと活動をしていたところに、とある会社の厚意で
有名なイベントでブースを出し、自分たちの PR をしてはどうか。
メディアも来るそうです。
我が社はコネがあるから出店費用が安くなるよう交渉してあげましょう。
みたいな話が出てきたとしましょう。
ある意味、「デビュー」する機会であり、協会の知名度を上げるチャンスです。
メンバーは皆、喜び、準備を始めました。
しかし実際には
「イベント当日に間に合わせるために準備をがんばる人 vs. そうでない人」
の違いが出てきます。
不公平感が生まれる。
がんばった人は、
「グループの評判に関わるからいい加減なことはしたくない」
という思いでがんばります。
がんばらない人を見ているうちに
「せっかくの機会なのになぜ、がんばらない人がいるのか」
と感じるようになります。
一方、がんばれない人には
「がんばれない理由(家庭の事情など)」
があってどうにもできない人や
「がんばりたいけど何をしたらいいのかよく分からない」
そんな人がいます。
イベントの結果が良かったら良かったで悪かったら悪かったで、いずれにしても
「このコミュニティはこのまま続くのか」
という疑問を全員が持つことになります。
せっかく飛躍するチャンスを目の前にして分解しかねません。
早いうちに活動を定義しておこう
前述したように
A お楽しみ会に入るような感覚で入る人
B 勉強会に入るような感覚で入る人
C 本気度の高い動機で入る人
動機が ABC バラバラの人たちが混在するコミュニティは、壊れやすい。
最初はバラバラに混在していても、なるべく早いどこかの時点で
「活動のありかた」
を定義し、共有する必要があります。
もし、メンバーによって
- お楽しみ会がよい人
- 勉強会がよい人
- もっと本気度の高い活動をしたい人
と意見や要望が分かれるのであれば、もう、それぞれ異なるコミュニティにしてしまうか、あるいは、コミュニティの中にサブグループを作り、サブグループごとに活動を定義・共有してやっていくべきでしょうね。