「起業」を考える人には大きくわけて2つのタイプがあります。
1つは、
「成功する近道はどれか?」
という発想をする人。
「何をするか」にはさほど頓着しない。
「どうやったらお金になるか」を考えるのを好む。
目的志向型で、合理的だといえます。
頂上に行けるなら、どの山を登ってもよい。
だから、「登りやすい山はどれか?」を考えます。
もう1つは、
「好きなことを一生懸命やっていたらお金があとからついてきた」
みたいな思考の持ち主。
「何をするか」が大切。
起業するわけだから当然、お金のことも考えるのだが、自分の気に入った方法でないと動かない。
プロセス志向型で、感情的だといえます。
登りたい山が決まっているので、ほかの山には登りたくありません。
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実際の人間社会には、100パーセントの目的志向型の人もいなければ、100パーセントのプロセス志向型の人もいないでしょう。
完全に合理的な人もいなければ、完全に感情的な人もいないと思われます。
人間とは複雑な生き物で、AかBかに簡単に分けられるわけではありません。
それでもあえて分けるとすれば、
- 前者(儲かることをしたい)→起業するなら会社が向いている
- 後者(好きなことをしたい)→起業するなら協会が向いている
という分類ができるかもしれませんね。
ところで、
- 頂上に行けるならどの山を登ってもよいから、登りやすい山を探す人
- 登りたい山が決まっているので、ほかの山には登りたくない人
どちらが得でしょうか。
前者(登りやすい山を探す人)のほうが世渡り上手で得なように見えるかもしれません。
けれど、登りやすい山を探しつづけてどこにも登らず一生を終えることだってあります。
いっぽう、登りたい山が決まっている人は、あれやこれや迷うことがないので、さっさと登り始めることができますね。
どちらが得かは、いちがいに言えないのでしょう。