「会社」は、物販をしたりサービスを提供したりすることが多いですね。
「協会」はどうかというと、養成講座を事業の中心にすることが多いです。
今回は養成講座について。
養成講座には2種類ある
筆者が通った小学校では、国語、算数、理科、社会…、クラス担任の先生が1人でほぼ全部の科目を教えてくれました。
世の中のたいがいの小学校が、そうだと思われます。
いっぽう、中学校に入ると、国語、数学、理科、社会…、科目によって先生が違っていました。
(自分も少し大人になった)そんな気がしたものです。
養成講座にもこのように
「小学校型(クラス担任型)」
「中学校型(科目担任型)」
があります。
小学校型の養成講座
協会を作った本人(多くの場合、理事長)が、みずから講師をします。
カリキュラムも自分で作ります。
自営業に近いですね。
その結果、
「1人の講師が全部を教える講座」
ができあがります。
「小学校型」は、
他人の手を煩わせないので、作りやすいというメリットがあります。
講座のレベルや量が、「自分が教えられる範囲内に限られる」というデメリットがあります。
中学校型の養成講座
講座はいくつかの「科目」に分かれ、それぞれの科目を異なる講師が担当します。
協会を作った本人は、
- プロデューサーや監督のような立場になることが多いです。
- 監督が俳優も兼ねて出演する映画があるように、みずから科目を1つ担当し、講師として登壇する場合もあります。
「中学校型」は、
- 複数の講師の知恵を借りて養成講座を作ることになるので、自分1人で気軽に作るというわけにはいきません。そこがデメリット。
- 講座のレベルや量は、「1人の講師では対応できない広い範囲で設定することができる」というメリットがあります。
養成講座には中学校型がむいている
協会総研では、中学校型の養成講座を推奨しています。
科目ごとに講師が変わるスタイルです。
「養成講座」ではない、「ふつうの講座」であれば、小学校型でもかまいません。
むしろ小学校型になることが多いでしょう。
養成講座は「養成」することが大切。
まずは、「どんな人物を養成するのか」を決めます。
- その人物が持つべきスキル
- その人物が持つべきメンタリティ
などを、洗い出します。
次に、それを習得するには、どんな「科目」が必要かを考えます。
つまり、「何を教えたいか」という発想ではありません。
「何を教えられるか」という発想でもありません。
「そんな人物を育てたいのか」という発想で養成講座を組み立てます。
そうすると、
「自分1人では教えきれないな」
「それぞれの科目に、それなりに専門の講師が必要だな」
という結論になるケースが多いのです。