起業に向いている人と向いていない人がいるように、
協会づくりにも向いている人と向いていない人がいます。
今回は、どんな人が協会づくりに向いているのか、
また向いていないのか、その特徴をお伝えします。
これから協会を立ち上げたい人や
協会づくりに興味がある人はぜひご一読ください。
協会が向いている人の特徴
人より詳しい分野がある人
協会ではその協会内で教えて広めていくコンテンツ、
つまり「情報」が必要です。
コンテンツが誰もが知り得ない貴重なものであればあるほど、
それを知りたいと思って集まってくれる人は増えるでしょう。
例えば、10種類以上の美顔ローラーを試して、
それぞれのメリットとデメリットすべてを言える人は、
美顔ローラーの協会を作れるかもしれません。
また、質の高い睡眠を取るために安眠枕やアロマ、
生活習慣などを自分で実践し、
睡眠に関しては専門家顔負けの知識を持っていたら、
同じ知識を効率良く身に付けるために
お金を払って学びたいと思う人は少なくないのでしょうか。
そんな風に、ある特定の分野
(どんなにくだらないことでも構いません)に関しては
誰にも負けないというものがあると、
協会にしてもコンテンツや講座に困らない可能性が高いです。
人に教えるのが好き、得意な方
いくら他の人より詳しい知識を持っていたとしても、
それを人に伝えられないのであれば知らないのと同じですよね。
自分の知識をしっかり言語化し、
相手に納得してもらえるように伝えられることが大切。
そのため、まずは協会を立ち上げる前に自分でブログやSNS、
YouTubeなどを使って情報発信したり、
交流会やセミナーを開催してどれくらい一般の人から
求められるかを実験的に試してみるのもひとつの手です。
そこで全く反響がなければ伝え方や
情報を考える余地がありますし、
逆に大きな反響があればすぐにでも
協会にしてうまくいくかもしれません。
人の中心にいるのが好きな方
協会の講師になると、
その分野に興味関心がある人が自然と集まってきます。
いろいろと質問されたり、
持ち上げられたりすることも多くなります。
そのように人からチヤホヤされるのが好きな方にとって、
協会はピッタリだと思います。
自分が好きなことを人に伝えるだけで「先生」と呼ばれたり、
尊敬されて感謝される。
そんな経験は協会以外にできる場は少ないでしょう。
共感力の高い人
以前の投稿で、オオカミ属性・ヒツジ属性の話をしました。
オオカミ属性は協会を通して講師になりたい、
仕事にしたいという目的を持った人、
ヒツジ属性は単純に学ぶことや人と
交流すること自体に喜びを感じる人です。
講師自身がヒツジ属性でなければいけないというわけではありませんが、
少なくともヒツジ属性の人の気持ちがわからなければ
協会の人数は増えていきません。
そのため、自分と価値観が同じでない人にも共感できる、
というのも協会を運営する上で大切な要素です。
マネジメントスキルのある人
協会はひとつの組織、コミュニティです。
最初は数人かもしれませんが、
うまくいくと数十人、数百人と広がっていくこともあります。
そうなった時に、事務局や運営のメンバーを
適材適所で人員配置したり、マニュアルを作ったりといった
整備が必要になってきます。
このように、経営視点でものごとを考えられる人が
トップにいる組織の方が、圧倒的に協会の成長が早く、
また退会する人も少なく抑えられます。
協会に向いていない人の特徴
売上や利益第一で考える人
協会にも運営費やさまざまな経費が必要なので、
利益を追求すること自体がいけないわけではありません。
しかし、あまりにもお金を重視しすぎると長続きしません。
なぜなら、協会は会社とは違ってお金を一番の目的に置いていないからです。
会員の方も交流や学び、
自己表現や社会貢献を目的に参加しているので、
ビジネス色が強すぎる協会は避けられる傾向があります。
人のせいにする人
他責志向の人が好かれないのは、
協会に限らず、会社やプライベートでも言えることですね。
協会は会社経営ほど難しくはないにしても、
多くの人を集めて、経営する必要があります。
時には相手が思ったように動かなかったり、
自分が提供しているコンテンツが求められないこともあるでしょう。
そんなうまくいかないことの連続になった時に、
「こんな良い協会に集まらないなんて、みんなわかっていないな」とか、
「メンバーが自分の言う通りに動いてくれない。なんて薄情なヤツだ」など、
人のせいにしてはいけません。
そのような人は、そもそも協会を始めることは思いとどまるべきです。
秀でた分野がない人
これは向いている人の逆でもありますが、
自分の好きなことを広めたいと思っていても、
それがネットで調べればすぐに出てくるような浅い情報だったら、
その人から学ぼうとは思いません。
少なくともその分野に関する本を5~10冊以上は読み、
自分でも実践して人に実体験として伝えられるくらいのレベルでなければ、
協会にして人を集めることは難しいでしょう。
まずはどんなに限定された分野でもいいので、
自分で1冊の本が書けるくらいまでの
知識を付けることを目指しましょう。
楽しめない人
繰り返しになりますが、協会は会社ではありません。
運営のメンバーも会員も大半が
自分のプライベートの時間を使って参加しています。
そんな中、仕事と同じような息苦しさを
感じるような協会だったらどうでしょう?
耐えられずにすぐに辞めてしまいますよね。
楽しい協会を作るためには、まずは自分自身が楽しむこと!
良い協会にしようという思いは大切ですが、
あまり気負い過ぎず、うまくいかないことさえも
楽しみながら協会を運営していきましょう。
まとめ
以上、協会に向いている人、向いていない人の特徴を見ていきました。
あなたはどちらでしたか?
ひとつ勘違いしてほしくないのが、
向いている人の特徴にすべて該当したから成功するわけでも、
向いていない人の特徴にひとつでも該当したから
成功しないわけでもありません。
あくまで協会の成功率を上げるための指標として、
参考にしながら、今後協会を立ち上げたい方は、
なるべく向いている人の特徴に近づけるよう意識してみてください。