「言いまちがい」や「言葉の誤用」について、とくに気にしない人もいれば、敏感な人もいます。
筆者はわりと気になるほうかと。
たとえば、こういうのが気になります。
- 「シュミレーション」ではなく「シミュレーション」
- 「少しづづ」ではなく「少しずつ」
- 「フューチャーする」ではなく「フィーチャーする」
とはいえ、気になるといっても、ほとんどの人は
「言いまちがいの風潮を正そう」
「言葉の誤用を取り締まろう」
などとは考えないもの。
ですが、壁を乗りこえ、「世直し」に取り組んでいる活動もあります。
いくつか紹介します。
こんにちわ撲滅委員会
学校では「こんにちは」だと教わっているはずですが、おそらくかなり多くの大人が「こんにちわ」と書いています。
本気で「こんにちわ」が正しいと思いこんでいるケースも少なくないでしょう。
これを修正する活動が「こんにちわ撲滅委員会」。
かつては会員を募集していたようですが、現在は募集を止めているそうです。
X’mas ではなく Xmas
クリスマスを「Xmas」的に表示する場合、アポロストロフィ(’)をつけないのが正解のようです。
この団体はかつては実在し、アポロストロフィをつけない活動をしていましたが、現在は活動の痕跡がありません。
アボガドをアボカドに訂正する委員会
いまや日本でもすっかり定番の食材となったアボカド。
英語のつづりは「avocado」ですので、カタカナ表記は「アボカド」が正しいわけですが、昔はよく、濁音の「ガ」になって「アボガド」と表記されていました。
今でも「アボガド」が根強く残っています。
街の八百屋さんもよく間違えています。
「アボガドをアボカドに訂正する委員会」は、名前のとおり、「アボガド」を減らし「アボカド」を定着させる目的で、常にツイッターの投稿を監視しています。
しかし「アボガドじゃなく、アボカドだ!」と強く否定すると恨みが残ります。
場の空気も悪くなる。
そこで、実際にはツイッターの投稿に「アボガド」を見つけたら、そっと「いいね」をつけて立ち去る、
という謙虚な活動を継続しています。
「アボガドは間違いです」といったコメントをすることはなく、そっと「いいね」をつけておしまい。
「いいね」をもらったほうは、その謙虚な訂正スタイルに感銘をうけ、間違いをしなくなる。
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こうした活動は、協会っぽさのある活動だとも言えますね。
その意味で、ここに紹介しました。