自転車に乗れ慣れない子どもにとって、補助輪なしで自転車に乗るのは勇気のいることでしょう。
でもいったん乗れるようになってしまえば、乗れなかったころのことが不思議なくらいに思えてしまいます。
自分が泳げることをまだ知らない子どもにとって、水に浮かぶのは怖いことでしょう。
だけどいったん泳げるようになってしまえば、泳げなかったころのことが不思議なくらいに思えてしまいます。
同じようなことは大人になってからもいろいろあります。
たとえば、初めての転職はあれこれ悩みながら挑むするものですが、いちど転職を経験すると「転職慣れ」してしまい、人によっては2度、3度と転職を繰り返すようになります。
また、たとえば、生まれて初めて独立して自分の会社を作るとき、おっかなびっくりで作ることが多いでしょうが、1つ会社を作って要領が分かってしまえば、2つめ、3つめを作るのはそんなに抵抗がないもの。
協会にもそれと似たようなところがあり、いちど作ってみるとだいたい要領が分かるので、バイタリティのある人は2つも3つも協会を作ることがあります。
ところが。
自転車に乗れるからといって競輪選手になれるわけではありません。
泳げるからといってオリンピックに出られるわけではありません。
転職したからって転職先で出世するとは限りません。
会社を作ったからといって成功するわけではありません。
協会も同じで、作ったからといって、それが人々に支持され愛されるコミュニティにはたして育つかというと、それは別問題。
「協会を作る」というのは、あなた自身が神様となり種を作るようなものです。
「協会の種」です。
「集団の種」とも言います。
前述したように、協会は「ただ作る」だけならさほど手間はかかりません。
すなわち「協会の種」は、ただ作るだけなら要領さえ分かれば大丈夫です。
しかし、
「成長するように作る」「成功するように作る」
となると、話は別。
よく考えて計画を練らなければなりません。
そのためには、何より、種のDNAを考えましょう。
- どんな理念なのか
- どんな会員制度なのか
- どんな講座なのか
といったことが、DNAに該当します。
DNA抜きでは、種は成長はおろか発芽することさえできません。
「伸びる力のあるDNA」を考えましょう。
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【まとめ】
協会を作るのはそんなに難しくありません。
かといって、そんなに簡単でもありません。