社会タイプ
協会には
- 登記をしている協会(社団法人やNPO)
- 登記をしていない協会(任意団体)
両方が存在します。
登記をしている協会は、
- メンバーをそろえて本格的にやっている
- サイズも大きめ
- 立派で壮大な理念を持っている
という傾向があります。
ここでは「社会タイプの協会」とでも呼んでおきましょう。
趣味タイプ
いっぽうで、登記をしていない協会は
- 1人または少人数で趣味的にやっている
- サイズも、こじんまりとしている
- とくに壮大な理念は掲げていない
という傾向があるようです。
ここでは「趣味タイプの協会」としておきましょう。
サークルの延長、みたいなタイプです。
どちらもあり?
このことから、
「趣味タイプの協会をやるんだったら、わざわざ登記をする必要がない」
と言えるんじゃないかと思います。
社会を変えたい、会員を何千人にしたい、という志がある場合は、登記をしたらいいですね。
協会を育てて自分の本業にしたい、という場合も登記をしたらいいです。
さらに、ちゃんとした資格講座を運営する場合は、信頼されるために、むしろ登記をすべきでしょう。
けれども、社会がどうとかではなく、身の丈にあった内容で無理なくやるなら、任意団体の協会でいいのではないでしょうか。
趣味的に、あるいはせいぜい副業的に協会をやるんだったら、登記しなくてもよいと思います。
最近は、そういう「趣味タイプの協会」に興味をもつ人からの問合せも増えたように感じます。
「趣味タイプの協会」だって、やるからにはいい感じにしたいですからね。
バンドA vs バンドB
ここで1つ、たとえ話をします。
友達といっしょにバンドを組んで趣味で音楽活動していたとします。
あくまで趣味だからプロになる気はないとしても、それなりにちゃんと活動したい。
でも、バンド活動を続けるにもなんだかんだ費用がかかるので、その活動費用をどのように捻出するかが問題です。
バンド「A」は、メンバーがふだんコンビニや飲食店、運送会社などでアルバイトをし、その収入で、つまり自己負担で活動しています。
いっぽう、バンド「B」は、イベントなどに呼ばれることが多く、
- イベントの出演料をもらったり
- イベントでグッズが売れたり
して、儲かっているほどではないけれども、その収入で活動費用をカバーしています。
つまりバンド活動そのものから収入があるので、自己負担がありません。
「趣味タイプの協会」は、バンド「B」に近い
さて、どっちがうらやましいか、という話ですが、たいがいの人はバンド「B」をうらやましいと思うでしょうね。
「趣味タイプの協会」は、バンド「B」に似ています。
つまり、趣味を楽しむためにかかるコストを、趣味そのものの活動でカバーしています。
たとえば
- 趣味をテーマにした協会を作り、会員からの会費で活動費用をまかなう
- 趣味をテーマにした協会を作り、セミナーや講座を開き、その受講料で活動費用をまかなう
そういう発想で趣味を充実させます。