協会では、認定講座・資格講座を学習し、
試験を受けて合格することをひとつの目的としています。
その講座の作り方次第で、
協会の運営の仕方も大きく変わってきます。
本記事では、その2種類の講座の作り方の特徴や
ポイントについて説明します。
これから講座を作ろうと考えている方はぜひご参考ください。
フランチャイズ型(認定講師型)の特徴
フランチャイズ型(認定講師型)は、
その名の通り講座を修了し、
試験に合格した受講生が自ら講師となり、
同じ教材で同じ講座を開いて広めていく形式です。
おおもとの協会に対してロイヤリティを支払う必要はありますが、
自分で開いた講座の受講料は認定講師の収入になります。
そこで学んだ受講生がまた講師となって各地で講座を開催し、
というように、次々と連鎖的に認定講師が誕生していくことになります。
認定講師になり、自分で教室を開きたいという
行動的でリーダー気質の方をターゲットにすることになり、
そのモチベーションは「講師として注目を浴びること」
もしくは「お金を稼ぐこと」である場合が大半です。
逆に講座のテーマそのものや学ぶこと自体には
あまり思い入れがないケースが多いです。
直営型(ソムリエ型)の特徴
直営型(ソムリエ型)の場合、
講座を開くことができるのは協会のみで、
修了生は自分で講座を開くことができません
(協会が認めれば講師に加わることは可能)。
そのため協会が講師を育成するのではなく、
外部の人材を講師として迎える形になります。
また、講座の受講料はすべて協会の売上となり、
講師は協会から講師料として受け取ります。
こちらはお金や講師になれるという報酬がない分、
講座で教えるテーマに対して
「学びたい」「詳しくなりたい」という層が中心です。
それぞれの集客方法
ターゲットや仕組みが異なると、集客方法も変わってきます。
いざ会員を集めようと思った時に、
それぞれの特性を考慮したうえでの
集客方法を取らなければ失敗する可能性が高いので、
簡単にポイントをお伝えします。
フランチャイズ型(認定講師型)の集客方法
フランチャイズ型(認定講師型)の場合、
「自分の城(コミュニティ)を持てる」や、
「安定収入が得られる」などの
仕組みや得られる利益・メリットを
直接的に訴求するのが良いでしょう。
そういった謳い文句は、
すでに自分でビジネスをやっている自立心の高い層や
人の上に立ちたいという欲求の強い層にとって
魅力的に映るはずです。
また、一度受講生を育てればその拡大性は高く、
全国的に広めることも可能です。
ただ、注意しなければならないのが、
修了生が新たに自分の講座を広めていく際には、
講師自身が自分で集客する必要があるということ。
協会としては集客に関しても認定講師に一任したいところですが、
集客が得意でない講師の場合は
協会が手を差し伸べなければいけないケースもあります。
そうなると時間的にも費用的にも
かなりの教育コストがかかってしまうので、
「一度講座を開催して認定講師を育てたらそれで終わり」
とは考えない方が良いでしょう。
直営型(ソムリエ型)の集客方法
一方で直営型(ソムリエ型)の場合は、
学ぶ内容自体をいかに魅力的に見せるかに注力することが大切です。
学習意欲の旺盛な方が引き付けられるよう、
それを学んだ先に何があるのか、
具体的なカリキュラムはどういったものなのか、
といった内容にフォーカスした訴求方法を考えましょう。
また、講師はあくまで外部から招かれている存在であり、
集客には関わりません。
毎回協会側が運営や集客をすることが求められますが、
講師と協会で明確に役割分担がなされているので、
協会側が講師に集客方法を教える必要はありません。
そのため、直営型(ソムリエ型)の方が
協会全体の運営を管理しやすいと言えるでしょう。
まとめ
フランチャイズ型(認定講師型)と
直営型(ソムリエ型)の2種類の
協会の講座の作り方について解説しました。
どちらもそれぞれ特徴があり、
どちらが良い悪いということはありませんが、
協会総研としては直営型(ソムリエ型)を推奨します。
活動を協会側でコントロールしやすく、
自分たちの目指している協会にしやすいからです。
しかし、大切なのは自分に合ったスタイルで展開すること。
以下に今回の内容をまとめますので、
協会の講座を作るうえでご参考ください。
- フランチャイズ型(認定講師型)は講座の修了生が認定講師となり、自ら運営していく形態。拡大はしやすいが、集客なども講師自身で行わなければならないため、マネジメントが必要となる。
- 直営型(ソムリエ型)は外部講師を呼んで協会側が講座を開く形態。集客は協会側がしなければならないが、自分たちの見れる範囲内で講座を広げていくことができる。