講座の受講料には
- 競合が存在する→比較される
- 競合が存在しない→比較されない
2つのタイプがあります。
前者(競合が存在)なら、そこには「相場」というものができるので、一般的には相場どおりの価格設定が求められます。
相場より高く設定しても売れません。
相場より低く設定すると他者も追随するので、相場自体が下がってしまい、だれも得をしません。
つまり相場どおりの価格設定にせざるをえない。
逆に、後者(競合がない)であれば、「相場」は存在しません。
相場が存在しなければ、受講料はある程度自由に、直感で決めればよいです。
講座のなかでも、協会の養成講座(資格講座)の場合は、競合が存在しないことがほとんどです。
受講料の設定も、自由度が高い。
協会にするメリットは、こういうところにもあります。
しかし、「自由に、直感で決めればいい」といっても、
- 高すぎない
- 安すぎない
ちょうどよい価格設定をしたいところです。
ちょうどよい価格設定をするためには、受講者(会員)の心理を推しはかり、設定することになります。
それには心理学というか、「人間理解」みたいなものが重要になってきますね。
たとえば、「名は体を表す」という言葉がありますが、「価格は品質を表す」とも言えます。
風邪薬を買いにドラッグストアに行ったとして、もし目の前に
- 150円の薬
- 1500円の薬
この2つが並んでいたら、どちらを選ぶでしょうか?
おそらくたいていの人は後者(1500円の薬)を選ぶでしょう。
なぜなら150円の薬は安すぎて怪しいから。
つまり人は価格によって品質を勝手に推定しています。
したがって「安ければ売れる」というのは必ずしも正しくありません。
高いほうが売れる、という場合もたくさんあります。
「値上げしたら以前よりも売れた」という例もたくさんあります。
とくに協会の養成講座(資格講座)はある程度、高額のほうがよいとされています。
高額のほうが信頼されやすいからです。