靴磨きには不思議な魅力があります。
筆者が勝手に感じている、靴磨きの効能を紹介します。
無心になれる
靴磨きをするとき、人は他のことをあまり考えません。
スポーツをしているときと似ているかもしれません。
革の匂いやクリームの匂いなどに「人を陶酔させる力」があるのかどうか分かりませんが、無心になれる環境のひとつの要素になっている気がします。
仕事でも生活でも「マルチタスク」を要求されることの多い現代人にとって、無心になれる機会は貴重なのではないかと思います。
充実感を味わえる
やらない人にとって、「それのどこが楽しいの?」となる趣味の代表といえば、
- ジグソーパズル
- プラモデル
かもしれませんね。
黙々と作業をして、完成品を飾って悦に入る。
ある種の充実感があるそうです。
靴磨きにも、
磨きあげて、完成品を靴箱に並べる…
よく似た充実感があるように思えます。
靴がよみがえる
革は生きもの。
愛情をかけて手入れをすれば、その愛情に応えてくれると言いますね。
手入れによって得られるメリットはいろいろありますが、いくつか挙げると、
- 靴が長持ちする
- 手入れを繰り返すうちに味わいが出てくる
- 買ったときよりも革が「健康な」状態になる
自分が好きになれる
フロイトっぽく言うと、
自分の靴を手入れするのは、自分自身を手入れするのと同じ
なのかもしれません。
感覚的に言っているだけで、エビデンスはありませんけど。
過度な自己愛は社会生活を営むうえでは問題かもしれませんが、ほどよい自己愛を保つことは人が生きていく原動力になるのではないでしょうか。
たかが靴磨き、されど靴磨き。
なかなか奥の深いものであるように思われます。
靴磨き知識検定
一般社団法人 日本皮革製品メンテナンス協会は、すべての靴磨き愛好家のために、こんな検定を行っています。
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