協会を作るときは、日本人を
- オオカミ的なマインドの人
- ヒツジ的なマインドの人
に分けて考えると、作戦を立てやすい。
オオカミが集まるような協会にするか、ヒツジが集まるような協会にするか、どちらを選ぶかで、することが変わる。
どちらを選んでも構わない。
それぞれのやり方がある。
しかし迷っている場合は、「ヒツジが集まりやすい協会」を作ることを協会総研では推奨している。
大雑把にいうと、日本の場合
- オオカミ的な人は少数派(マイノリティ)
- ヒツジ的な人は多数派(マジョリティ)
さらに、
- オオカミ的な人は協会に定着しない
- ヒツジ的な人は協会に定着する
というのが、主な理由だ。
ようするにヒツジ型の協会にするほうがうまくいきやすい。
面白いことに、「協会を作りたいと考える人」は、だいたいオオカミだ。
たとえばこの記事を読んでいるあなたはオオカミである可能性が高い。
いっぽう、ヒツジはみずから協会を作ることはしない。
こんな記事を読むこともない。
ヒツジは、誰かが作った協会に入ろうとするが、自分で協会を作ろうとは考えない。
なので、「ヒツジが集まりやすい協会」を作ったとすると、
- 協会を作るのはオオカミ
- 会員として集まるのはヒツジ
という構造ができあがる。
オオカミがヒツジを率いるわけだ。
これがうまく機能するためには、協会を作ったあなたが「ヒツジの気持ちがよくわかるオオカミ」になるとよい。
ヒツジのトリセツを1つ、紹介する。
会員が協会の講座を受講し、たとえば「なんとかアドバイザー」の資格を得たとしよう。
このとき、オオカミはシンプルに
「やった! 資格を取ったから、さっそく仕事に使おう」
と考える。
しかしヒツジはそうは考えない。
「なんとかアドバイザーの資格をもらってすごく嬉しいけど、どうしよう。自分にはまだ無理だ。とてもとても、なんとかアドバイザーを名乗る実力なんてない。なんとかアドバイザーにふさわしい自分になるために、ひきつづき努力しなければ」
…このように、うだうだと考える。
ヒツジだって協会の講座は受けたいし「なんとかアドバイザー」資格もほしい。
資格をもらえば「やった!」と思う。
だが資格を手にした後の考え方がオオカミとヒツジとでは大きく違う。
オオカミは資格をすぐに活かそうとするが、ヒツジは「持て余す」。
オオカミは資格の活用に成功したら協会に用はなくなる(引止めなければ定着しない)。
ヒツジは資格をもらった瞬間から協会が必要になり、協会に依存する(定着する)。
「勉強して合格して資格を得たのだから堂々とその資格を使えばいいのに」
とオオカミとしては思うだろうが、ヒツジにその発想はない。
ヒツジをよく研究している協会はそのへんの感覚も理解している。
ヒツジの扱いが下手な協会は、そんな状態のヒツジに「無理やり」仕事の機会を提供しようとする。
むろん、そんなことをしてもヒツジは圧を感じるだけで喜ぶことはない。
へたをすると去っていく。
気をつけたい。