今回は、協会に漠然と興味はあるけれど、
「協会を作るなんて、大仕事のように感じる」
と、尻込みしている人にむけた文章です。
協会を作るのは、どのくらい大仕事か?
協会を作るのはさほど「大仕事」ではありません。
正確にいうと、大きな協会にしたければたしかに大仕事になりますが、小さな協会なら個人の予算で始められます。
世の中にある協会の4割くらいは小さな協会です。
小さいけど、楽しくやっています。
ですが、そうはいっても、作ったことがないものを事前に想像するのは難しいかもしれません。
そこで提案ですが、
- 現在あなたがしている活動
- これからやってみたい活動
に、「協会のエッセンス」をちょっと加えるだけでも、あなたの活動がより充実したものになります。
手始めにそれをやってみてはどうでしょう。
エッセンスをちょっと足す①
たとえば、あなたはワイン好きで、1人でワインを楽しんでいるとします。
もちろん、このまま1人で楽しみつづけるのも「あり」です。
でも、同好の士、つまり一緒にワインを楽しむ仲間を集め、月に1回でもみんなで「ワインを語る会」を開くようになったと想像してみてください。
これだけでも、少し「協会」みたいになったような気がしませんか?
1人でワインを楽しんでいるうちは、あなたは自分でワインを買わなければなりません。
協会総研ではこれを「趣味コスト」と呼んでいます。
ところがみんなで会費を集めて「ワインを語る会」を開くようになり、あなた自身がその中心人物になれば、
- 集めた会費で複数の異なるワインを味わうことができます。
- そうしたければ、あなたの分の会費をゼロにすることができます(=趣味コストが下がる)。
- 中心人物であるあなたは、メンバーのみんなに「先生」あるいは「先輩」のような立場でレクチャーすることもできます。
だれも損しないし、だれもが楽しい。
「ワインを楽しむ活動」に「協会のエッセンス」を加えると、こんなふうに活動が変化します。
エッセンスをちょっと足す②
また、たとえば、あなたは個人事業でワインの販売の仕事をしているとしましょう。
もちろん、このまま1人で販売しつづけるのも「あり」です。
でも、ワインを楽しみたい人を集め、月に1回でもみんなで「ワイン会」を開くようになったと想像してみましょう。
このケースでも、やはり、少し「協会」みたいになったような気がしませんか?
「ワインを買ってください」
というよりも、
「ワイン会を定期的に開いています。メンバーになりませんか」
というほうが、ストレート新規の顧客を見つけるより、声をかけやすくはないですか?
さらに、メンバーの方が新しいメンバーを連れてきてくれる可能性もあります。
というか、かなり高い確率でそうなるでしょう。
「ワイン販売という仕事」に「協会のエッセンス」を加えると、こんなふうに内容が変化します。
その延長に協会があると思えば、イメージしやすくなるのではないでしょうか。
まとめ
そういうふうに動いているうちに、
- 会のウェブサイトを作ってみようかな
- 定期的にワイナリーに行くツアーを企画しようかな
- 養成講座でもやってみようかな
など、「会」を盛りあげるアイデアが浮かぶようになるかもしれません。
そういうことも楽しんでやれれば、
「協会を作るのは大仕事だ」
みたいには思わなくなるはずです。
次回【2】に続きます。