実用と教養
世の中には
「インストラクターになりたい」
「講師になりたい」
という人に向けた講座があります。
実用的な講座です。
いっぽうで
「単に学びたいだけ」
「学ぶのが楽しい」
という人を対象にした講座もあります。
教養的な講座、QOLを上げる講座です。
どちらが良い・悪いということはもちろんありません。
けれど、協会として講座を作るときは
「単に学びたいだけ派」
「学ぶのが楽しい派」
をおもな対象にしたものにすることを協会総研では推奨してします。
学ぶだけでいい、がたぶん正しい理由①
その理由は2つあります。
1つは
「単に学びたいだけ派」
「学ぶのが楽しい派」
のほうが圧倒的に多いから。
感覚的には
「インストラクターになりたい」
「講師になりたい」
が多いように「錯覚」しがちです。
しかし実際に調べてみると
「単に学びたいだけ」のほうが多数派
であることがわかります。
学ぶだけでいい、がたぶん正しい理由②
もう1つの理由は、「学ぶことの価値」がだんだんと高まってきているし、今後も高まると考えられるからです。
先進国では、医学や公衆衛生が発達して人の寿命が100年になると言われています。
あわせてAIの発達の影響などで「ベーシック・インカム」が真剣に議論
されています。
こうした諸々の「未来予想」があるていど実現したとすると、人間の労働時間は減ると予想されています。
人生は長くなり、労働時間が減る。
すると、余った時間をどう使うかという問題が浮上します。
おそらく人間は余った時間のかなりの部分を「学び」に使うのではないでしょうか。
つまり、
「学ぶことは生きること」
「生きることは学ぶこと」
「学びは人生そのもの」
といった価値観が広がるのではないかと予想されています。
学ぶ動機が
「知識を身につけて実用にしたい」
ということから
「知識を身につけて人生を豊かにしたい」
ということに変わっていく。
したがって「単に学びたいだけ」の講座が、求められるようになります。
補足
人生は長くなり、労働時間が減り、人間は余った時間のかなりを「学び」に使う…
これは協会総研だけのひとりよがりな予想ではありません。
同様な予想はさまざまなメディアでも語られています。
そのほか、たとえば、オンライン学習のプラットフォームで有名な「ユーデミー」。
「ユーデミー」の創業者も、そういう未来が来ることを確信して創業したそうです。