協会らしさとは
どんな協会を作ろうと本来は自由ですが、協会総研は
「協会は協会らしく作る」
ということを大切にしています。
- 会社みたいな協会
- 個人事務所みたいな協会
は、あまり好きではありません。
協会には「協会らしさ」が必要です。
そこで今回は、「協会らしさ」について考えてみましょう。
協会らしい活動、らしくない活動
たとえば、防災の協会を作りたいとします。
どんな活動をしたら「協会らしく」なるのかを考えてみましょう。
防災グッズを販売する活動はどうでしょうか。
…残念ながらあまり「協会らしい」とはいえません。
防災グッズを売るなら、協会など作らずに「防災株式会社」を作るほうが自然です。(※)。
防災グッズの製造メーカーや販売店に会員になってもらい、業界団体(互助組織)のように活動するのはどうでしょうか。
…これは「協会らしい」姿の1つです。
実際、そういう協会はたくさんあります。
防災の大切さを伝えるために、全国を講演して回るのはどうでしょうか。
…これは微妙です。
理事長個人だけが、講演して回っているのだったら、「協会らしく」ありません。
ただのタレント活動です。
会員の人たちが、あちこちで講演したり、防災講座を開いたりしているのだったら、全体としては「協会らしく」見えます。
防災に詳しい人を育成する活動はどうでしょうか?
たとえば「防災アドバイザー」という資格を設定し、その資格を取るための講座を開くのです。
…これは「協会らしい」姿の1つです。
実際、このような協会は数多く存在します。
協会らしい「モノの売り方」
(※)前述したように、防災グッズを売るのが目的なら、協会を作るより「防災株式会社」を作るほうが自然です。
ただし、
- 国や自治体の助成金を使い、防災グッズを無料配布する
- 寄付金を募り、その資金で防災グッズを無料配布する
- 会員から会費を集め、その資金で防災グッズを無料配布する
といった活動であれば、いきなり「協会らしい」感じが出ます。